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希望的観測
「まだわかんないよ」
三好が震えながらも気丈に作本の手を取った。
「落ちた先に出口があるのかもしれないじゃん? 岩瀬くんが助けを呼んできてくれるかもしれないよ!」
三好の言葉に作本は泣きながら頷く。
「スイッチを押したら床が開くなら、離れた場所からスイッチを押せば穴の中を覗けるかもしれない。誰か、長い棒みたいなもん持ってないか?」
安藤先生の呼びかけに岡田がポケットから自撮り棒を取り出した。
「これどうかな? 携帯はないけど、これだけ残ってた」
安藤先生は岡田から自撮り棒を受け取って言った。
「これ以上、生徒を危険に晒すわけにはいかない。俺が押す」
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