凌辱の果て

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「な、なぁ…」 「どうしました?」 「まだ俺“は”調教してないって言った…よな?って事は他に居たのか?その、調教した奴」 出ていこうとしたエルフに言えば戻ってきてベッドに座って頬を撫でてくる。俺には有無を言わせない癖に俺を撫でる手は優しくて、時折本当に愛おしそうに見つめられる。 「調教されたくなったんですか?まぁ居ましたよ?男女合わせて五、六人ほどです。全て魔物に食い壊されてしまいましたが」 目を細めながら言われたが、その凄惨な光景が想像出来てゾッとする。ガチャっと音がして扉を見ればゲイルが入ってきて椅子に座って俺を舐めまわすように見てくる。 下を隠していれば近づいてきて手を退けられまじまじと見られ恥ずかしくて赤くなる。そのままの状態が続いたが、何故かベルトでの拘束を解いてくれた。 「な…んで…?」 「俺の背中に手を回せないだろ」 そう言ったかと思えば抱きしめられ、俺は恐る恐る背中に手を回した。頼り甲斐のある広い背中で、俺は羨ましくてその背中をぺたぺたと触っていた。 だが夜だったと分かったのもあるし、気を張りつめていたからかもしれないが睡魔に襲われた。心地良い腕の中でウトウトし始めてしまい、そのまま眠りに落ちてしまった…
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