凌辱の果て

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「お兄ちゃん見てみて!!じゃーん新作出たの!」 ソファーに座って戦隊ヒーロー物のアニメを見ていれば妹が堂々と見せてきたのは裸体の青年に荊が巻きついているなんとも言えないアニメ絵のパッケージで、蕾を暴かれる快楽なんていうタイトルのついたゲームのようだ。 妹は会社員で、日々アニメの男キャラの絡みを妄想しては俺に聞かせてくるいわゆる腐女子と言うやつらしい。俺は保育士で子供達の相手をしているうちにヒーロー物にハマってしまってアニメを見ていた。 「ここでやっていい?」 「普通兄貴の前でやるか?」 「良いから良いから。これ凌辱物でこの主人公が開発されていくのがたまらなく興奮するらしいの!!」 ゲーム機にソフトを入れてゆき、夕食も取らずに早速起動をしてゆく。温め直せば良いかと思いながら見ていればオープニングが流れ、パッケージに居た男性の身体に触手がねっとり巻きついてゆく。 妹はソファーに座ってワクワクしながらコントローラーを持っていて、画面に視線を戻せば触手がゆらりとこちらを向いている気がする… その瞬間テレビから勢い良く触手が伸びてきて妹を捉えようとしたので妹を咄嗟に後ろに庇えば腕に巻きついて一瞬のうちにテレビの中へ引きずり込まれて意識が飛んでしまった…
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