オイテケボリ

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 からりと晴れた青空の下、ザーザーと雨音のような音を立てながら流れる川があった。  浅く見えるが、大人でも柵に届かないほどの深さがある。落ちてしまえば這い上がることは不可能だろう。  その柵には、ヒトのものらしき指の跡が残っていた。そしてその脇には、花束がそっと添えられていた。
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