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どれだけの時間がたっただろうか。
嫌は、ふと目を覚ました。
ベットの隣の窓から外を見る。どうやらまだ暗いようだ。
つづいて時計を見る。23時59分。
ベットに入ったのが、19時53分くらいだったから、約4時間6分寝ていたようだ。 ふと、嫌は気づいた。
「ん、これあと一分で年越しじゃね?こんな時間に目が覚めるなんて、運がいいな。よし、せっかくなら、年越し の瞬間にジャンプとかしてみようかな♪そして学校始まったら、友達に、『俺、年越しの瞬間地球にいなかったよ‼』 とか言ってwww」
こうして嫌は、年越しの瞬間を、待ち続けた。
どのくらいの時間がたっただろうか。
(おかしい・・・・・・)
いつまでたっても、時計が1月1日0時0分にならないのだ。
(故障か?)
針の時計だけでなくデジタルの時計でも時間を確認する。それだけでなく、腕時計でもパソコンでも携帯でもブ ルーレイレコーダーでも。
どの時計も、23時59分をさしたままなのだ。
次に、テレビをつけると、驚きの光景が広がっていた。
毎年年末にある某歌番組は、最後に蛍の光皆で歌ってステージ演出用ミサイル型クラッカーが放たれて終わったあと、次の番組が開始して、その14分59秒の時点で止まっていた。
・・・・・・
スマホでツイッターを見ても。
生配信されていたニューヨークのカウントダウンは、「3!2!1!」の「1!」の時点で止まっていた。
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