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ー2時間後ー
「あちぃ~」
6月22日の正午。気温31度。天気:晴れ
異常な暑さの中、俺と母さんはファミレスで座っていた。
実家から徒歩5分。メニューが多い、住宅街のすぐそこにあるといった理由から人気の店である。
その中でも俺たちは窓際の席に座っていた。
結局あの後実家で2時間を何とかつぶす羽目になった。
「もう夏よね~。」
メロンソーダを飲みながら母さんが答えた。
ー15分後ー
「…ほんとに時間あってるの?」
「12時にって言われたと思うんだけど…」
思うじゃダメだろ。
ーさらに15分後ー
「……ほんとに時間あってる?」
「……」
そこで黙るなよ。
暑さで頭くらくらしてきた。
ーさらに30分後ー
「……時間絶対違うだろ。」
「…てへ☆」
この野郎。1時間以上間違えてんじゃねえか。しかも母さん10分ごとにジュース注いできてるし。ドリンクバー俺のおごりだし。
と、その時、
「あ、綾子さん。」
と母の名を呼ぶ声がした。
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