プロローグ:義理の家族ができました。

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 俺はこのとき心に決めていた。 そいつがどんなやつなのか、俺の義父にふさわしいかどうか、品定めしてやろうと。  だって、心配じゃん。離婚してすぐに結婚するとか。もしそれでまた離婚することになったら母さんがかわいそうじゃん。  だから、その声が聞こえたとき、俺はバッと勢いよく振り返った。    そいつの第一印象は、「かっこいい」だった。  なんかほんとにかっこよかった。こんな奴がこの世にいるのかってぐらい。  知的で柔和な瞳を見ても、頭がいいことや、優しいことがうかがえる。  …あの母さんが言ったとおりの人だな、と思う。母さんにも人を見る目はあったのか。  そして、その後ろに目をやった瞬間、俺はまた驚くことになった。    そこには少女がいた。しかもかなりの美少女が。  髪型は黒髪のショート、服はパーカーにジーパンとかなりボーイッシュだ。  母さんから聞いた話なら、彼女が妹となるんだろう。  だが、彼女は明らかに俺と同い年、もしくはそれ以上だ。  妹と聞いたから、中2ぐらいの子を想像していたのだけど。
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