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岡本が受話器を取り話をしていた。英語で会話をして、電話を切ると私と天野に振り返り本館の方向を指差した。
「早速衣装に着替える必要があるそうですよ。衣装は細かいので着替えるのに時間がかかるみたいで、着替え終わると夕方になるそうです」
「まだ昼すぎだぞ。そんなにかかるのか。疲れたからゆっくり風呂でも入ろうと思ったのに」
天野が驚いていた。ずっと運転していたものね。申し訳ない気がして私は天野の腕をそっと握った。すると天野は優しく笑って私の頭を撫でてくれた。
「もちろん疲れた体を癒やすスパ・リラクゼーションも込みで用意してくれているそうですよ」
岡本は眼鏡のブリッジを上げながらニッコリ笑った。
「へぇ~それは至れり尽くせりだな」
天野は嬉しそうに声を上げて凝っていたのか右肩をグルグルと回していた。
「それは私も受ける事が出来るの?」
スパ・リラクゼーションと聞いて思わず私も飛び上がる。
「もちろんですよ。なので早速向かいましょうか」
私達三人は準備に向かった。
案内された本館では、私、岡本、天野はそれぞれ別の部屋に案内される。他の招待客もいる様だが、皆がばったり出くわさない様にスケジュールを管理しているのだそうだ。
私を担当してくれる女性がシャワールームに案内する。お化粧や汗を流す様に言われたがその際、下の毛を全部剃る様に言われた。
「えっ。な、何で?」
確かにビキニラインはそれなりに手入れをしているけれども全部剃るなんてした事ない。突然の指示に面食らってしまうが抵抗は出来ない。渋々指示に従ってツルツルになる。
ううっ。何だか大切な部分が剥き出しって感じで落ち着かないわ。妙な初体験を終えた後、ブクブクと泡の出るバスに入り、マッサージを施されあっという間に眠りに落ちてしまった。
それから最後に通された部屋に用意された衣装を見て、毛を剃る様に言われた理由が分かった。
私に用意された衣装のボックスには「Sweet Devil」と書かれていた。中には体にピッタリフィットしたドレス。下に穿くショーツは前はレースで後ろは完全に紐になっている心もとない黒のTバックだった。隠れる部分が極小だと剃れって言うわよね。私はびっくりするぐらいセクシーな下着に面食らう。
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