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僕の大切なともだち
はたして君は 幸せだったのでしょうか
僕は君にそれを聞く勇気がありません
君はいつもとんちんかんなことを言うから
もし幸せじゃなかったと言われたら
いい大人のくせに 泣いてしまいそうだから
さいごに君にお願いがあります
君が動きを止める瞬間 どうか笑っていてくれませんか
そのくぼみを 君の左頬に
永遠に残してほしいのです
君のその不具合は僕の 幸福な日々の記憶だったから
〈終わり〉
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