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圧倒的な脅威の存在と、幽かな一筋の希望の光。この両翼こそ、人類を緩慢な死から救済する唯一の_____
擲つ命なんて一つとして無いクセに、お前はどこまで自己犠牲にその身を浸すつもりだ?テルミドールはせせら笑うかのように小言を零してみせる。
私は死ぬことに恐れを抱かない。いつどこで朽ち果てようと、目的が達成できるのであれば、まったくもって悔いはないさ。
いつになく、テルミドールはメルツェルの態度がおかしいと感じた。”後悔”だと?お前はそんな感情を抱くのか?
…予測(よめ)るぞ。”どうしてそう思えるのか”と。きっと今頃、お前はそう思っていることだろう。ははは…ワタシにも、もはやワカらない…
この時メルツェルは確かに予測(みた)のだ。砂嵐が混じる視界の中で、人類を救うべくして生まれた黄金の輝き。救済の技法を____
___まぁいい…もはや私も無用だ…
人類に…黄金の時代を_____________
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