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寂れた商店街の入り口に佇み、俺は途方に暮れていた。
手に持つ一枚の紙切れに書かれた文字をもう一度見てみる。
『グレイビーボート』
これは一体、何なんだ?
運営からの競技説明では『紙に書かれている品物を、商店街の店から借りてきてください』というものだった。
目の前の商店街は寂れているとはいえ、歩行者専用通路を挟んだ両脇に、合わせて約40店が軒を連ねている。
この中のどこかの店にはあるのだろうが、どこから探したものか見当もつかない。
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