突然のKiss

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「 お待たせ致しました ブルーベリーパフェセットでございま~す 」 「「 わぁ! 」」 私、柚子木檸檬(ゆずきれもん)は南台高校1年1組の16才です。 部活帰りに友達の葉月美羽(はづきみう)と、おやつしながらお喋り、これが唯一の楽しみなのです。 「 うん!美味しい! 」 「 甘酸っぱいの大好き…… 」 『 ねえねえ! 聞いて聞いて! 』 『 どうしたの? 』 『 大野くん 見ちゃったよ…マジで目が合ったかも… 』 『 えーッ! いいなー … 』 後ろの席から聴こえてきた話に、美羽がピクンと反応した。  おおの?… 「 どうしたの?」 「 シッ〜 」 なになに? 彼の話してる…    彼?って? 美羽はパフェ用のスプーンを静かに置くと、少し顔を赤くしながら小声で囁く。 あたしらと同じ1年で、7組にいる… 7組?… うん… 知ってるの? 推し推しの人だもん オシオシ?… 一言で言えば学年一のイケメン! 告られ率ナンバーワン! とにかくカッコいいの… ナンバーワン?… 明日教えてあげる 『 ピポピポピポピポピポ… 』セットしておいたスマホのアラームが鳴った。 「 うん…あ、もうこんな時間、ごめんね美羽、私帰らなくちゃ 」 少しお喋りしてる間に帰る時間になってしまった。 我が柚子木家には門限があり、7時までに家に帰らなければいけません、それを守れない場合は部活を禁止にされてしまうのです、とにかくパパが厳しいのだ。
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