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ビッチ姉妹の話⑨
「隼くん……私のこと、好き?」
私の突然の質問に、隼くんは驚きながらも素直にこくんと頷いてくれた。
「私も、隼くんのこと、大好きよ…」
「んんっ!」
私はその言葉と同時に、隼くんの唇を塞いだ。
隼くんの初心な反応に安心しながらも、私も流石にドキドキしていた。
だって……
「隼くん。もう一回、私とキスしたい?」
幼い隼くんに対して、恋人にしかできないことをしようとしていたから…。
「え……キス……?」
「そう。さっきしたものよ。あれを、もう一度私としたいかな?」
私の問いかけに躊躇うように目を逸らす。
だけど少しの間待つと、隼くんはゆっくりと頷いた。
「わかった。じゃあ隼くん…次は隼くんからしてくれない?」
私は少し強請るように、隼くんの顔に自分の口を近づけて言った。
あえて目を瞑ってみると、ゆっくりと隼くんの気配が近づくのが分かった。
同時に聞こえた震える息遣いが、彼の緊張と興奮を表していた。
「………っ……」
彼の唇が軽く私に触れたとき、思わず強く反応してしまった。
目を閉じて感じていた気配が、体に一部でも触れたからだ。
隼くんはそこからどうしていいのか分からずに、しばらく私の唇に自分のを重ねていた。
私はそんな隼くんが可愛くて、気がついたら今度はまた私から隼くんの唇を奪っていた。
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