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部活と言えば、写真部だった。
大好きな、橋本千春の側で楽しい3年間を過ごしたかっただけ。
校外学習でいった京都巡りは、30年たった今でも鮮明に覚えている。
思春期の中学3年にもなると、彼女ができたりそれなりに経験する奴が出てくる。俺は彼女とか無縁の一人のチェリーくん。女子と話すなんて、橋本千春以外ありえないのだが、まぁ橋本千春が俺の青春だったので、他の女がどうとかってのはなかった。
当時からよく、「橋本、好きだ」って本人には伝えていたが、結局振られる日だった。なんとかしたい、付き合いたい!そんな事を考えるうち、クラスでモテる男には2つのパターンがあることを知った。
モテる男の条件、それは、面白い奴になるか、ヤンキーになるかだった。
だから俺は、中学を卒業してヤンキーになる決意をした。
そう、大人気漫画「今日から俺は!」と同じ発想。
気がつけばヤンキーになっていたのではなく、ヤンキーになると決めて、ヤンキーになったのだ。
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