70人が本棚に入れています
本棚に追加
/70ページ
「でも、明日の夜9時なんて教祖様は絶対に家に居るよ。
あっ、言ってた!
時代劇の珍道街道与太郎でござる!を観るのが毎日の楽しみだって言ってた。」
「ひーちゃん、そんなに教祖様と仲が良いのか?」
「オレは教祖様と仲良しだよ。
いつも2人でカエルの着ぐるみを着ていっぱい話をするんだ。
勉強になるんだよ。
ナンパの仕方やエロ本のボカシの消し方を教えてくれたり教祖様って天才なんだ」
「教祖様って、ひーちゃんと一緒のレベルだったんだ……」
「カゲ君、どうしたんだ……
泣いてるのか?」
「うっくん……
俺は3年も教祖様の近くにいて、ひーちゃんみたいに親しく話せなかった。
いつも壺を沢山売れや寄付が少ないって、いつも言われていた。」
「ひーちゃんはアイツにとってVIPなんだよ」
「じゃ、明日は教祖様の家に侵入だ!」
「ヨシャ!カゲ、アイツの全財産を奪いに行くよ。」
なんか嫌だなぁ……
大好きな教祖様、もっともっと稼いで教祖様に沢山お金をあげたかったのに……
あっ、盗んだお金を山分けしたら教祖様にプレゼントしたら良いんだ!
2人は孤児院施設を作るって言ってたし、そこで僕と教祖様も一緒に働いたら皆んな仲良しこよしになれるから、オレも泥棒に参加さちゃおうかな?
翌日
「じゃ、行くぞ!うっくん、ひーちゃん」
「おう!」
「いざ、出陣!」
「さぁ、お金は全部頂き!」
《ガラーン♪♪♪♪》
「こらっ!お前達は俺の全財産を奪ったな!」
あっ……教祖様だ!
「カゲ、ひーちゃん、アイツを縄で縛るんだ!」
えっ……
「ひーちゃん早く!
何をしてる!ひーちゃん、
もういい!俺とうっくんで教祖を縛るから!」
「ぎゃーーーー!た、助けて、ひーちゃん」
なんで、教祖様、僕の着ぐるみ着てるの?
本当に教祖様ってオレの事が好きだったんだ……
ゴメンね!教祖様、うっくんやカゲの事は嫌いになっても、オレの事は嫌いにならないでね……
今回のイラストも狼歩さんです。
狼歩さんありがとうございました。
https://estar.jp/novels/25737874
最初のコメントを投稿しよう!