407号室に入居しました。

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「わーーーーーーーっ! 「また、変な奴発見!カゲ、聞いてくれよ! あっ……ところで何でずっと俺の部屋に居るんだ。カゲ!」 「トイレが詰まって、修理屋が来てるんだ。 ちょっとの間くらいトイレ貸してくれよ!」 「お前、毎回トイレだな……」 「ところで何なんだ?変な奴って!」 「またまた変な奴がいたんだ。」 「もう、お前の変な奴には聞き飽きたよ。 きっと読者の皆さんだって、そう思ってるよ!」 「読者ってなんだ!俺達、読者からも見られているのか! ここは個人のプライバシーもないマンションじゃないか!」 「気にするな!早く話せ!」 「それがエレベーターに乗ったら、仮面をつけた奴が居たんだ! 俺はビビって腰を抜かしそうになった!」 「あぁ、503号室の古本屋のマスターだよ。」 「でも、な、な、何で仮面なんてしてるんだよ! あんな奴がエレベーターに居たら誰だって腰を抜かすぞ! それに絶対、変質者か泥棒にしか見えないぞ!」 「おい!ひーちゃん、泥棒をバカにするな!」 「何でだよ⁇」 「さぁ…… でも、ひーちゃん気になるんだったら古本屋の喫茶店に行ってみろよ。 沢山、本があるぞ! ひーちゃんはニートなんだろ。 いい退屈凌ぎが出来るぞ! 行く時には俺に教えろよ!」 「カゲも一緒に行くのか?」 「お、俺は行かないけど……」  後日…… 玄河マスターは人見知りだったけどいい奴だったなぁ…… お近づきって事で仮面貰っちゃった! 部屋で仮面しちゃおっと! 「忍足……まだ、ひーちゃんは帰って来てないみたいだな! ヨッコラショっと!」 「誰だ?ベランダから人影が……」 「ギャーーーーッ!」 「ギャーーーーッ!」 「カゲ、何でまた、俺の部屋に入るんだよ!」 「ひーちゃんこそ、なんで気持ち悪い仮面してるんだ! お、俺はトイレを借りたかっただけだ!」 「そうか……俺の仮面似合うか?」 「うん……ちょっとトイレに行って来ます。」 アイツ、どうやって俺の部屋に入ったんだ??? 「ひーちゃん、アホだな!あの1億円、ちょっとずつ頂くよ。 ニャハハハハッ」
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