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「なにニヤニャしてるんだ?ひーちゃん……」
「実はな、お見合いパーティーで知り合って、今、俺は彼女と付き合ってるんだ!」
「えっ、初耳!付き合ってるんだ。ひーちゃん。」
「まだ、3日目だけどな……結婚の約束をしたんだ。
今から2人で式場を予約しに行く所なんだけど、俺にはサッパリ分からなくって……
カゲすまないが一緒について来てくれないか?」
「無理、無理!俺は忙しいんだ。」
「分かったよ。」
俺は彼女と結婚式場に行った。
「いらっしゃいませ。
結婚式のご予約ですか?
この度はおめでとうございます。
私、香川美加子と申します。
あれっ………あなた様はひーちゃんさんですよね。
407号室の……
1億円の人……?
アルファ・ビルヂングの中で有名ですよ。
」
「あなたは?」
「私は206号室の香川です。
姉妹で住んでるんですが血は繋がってないけど……
まぁ、詳しい話はまた今度……
あれっ……隣の可愛い彼女は……どっかで見た事有るような?思い出せない……」
俺と陰子は結婚式の予約をした。
そして俺は陰子の全てのローンを返済してやった。
これも結婚に向けての第1歩だ。
あれっ……俺の通帳、0が少ないぞ……
なんだ!9千万円が消える……
そして陰子も去って行った……
「女装するのも大変だ……
しかし、アホなひーちゃんだ。
可哀想なんで、ノコギリヤシ置いていくぜ!」
「十和子、今日ね407号室のひーちゃんが結婚式の予約を取りに来たのよ。
でも、相手は絶対、女じゃないよ。」
「ひーちゃん、カゲと噂になってたよ。
あっ、ひーちゃんとカゲもBLだったよね!」
「あっ、あの相手の彼女、カゲだわ!」
「でも、アルファ・ビルヂングは秘密厳守だから内緒ね!」
「うん。」
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