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俺はまんまと騙された。
結婚を約束してたのに……
あの女から500万も持ち逃げされた。
くそ〜っ!帰ってヤケ飲みだ!
1人じゃ寂し過ぎる……
カゲでも誘うか……
しかし、何でだろう?
通帳に残り500万しか入って無かったぞ……
通帳の記入ミスかな?
いやっ、俺の見間違いだ。きっと!
勝手にお金が無くなるはずがないしな!
500万くらいなら、まだまだ大丈夫!
働かなくなくてもお金持ち〜♪♪♪
「あっ………コウモリだ!」
こちら、505号室
「ミカ、美味そうな血はいた?」
「う〜ん……407号室のひーちゃんが外をふらふらしてた。」
「あの1億円の人?」
「うん!でも、元気無さそうだった。
独り言で騙された!って言ってたよ。」
「元気じゃない血は美味しくないな!」
「そうだね!」
あっ、僕達、紹介忘れてた!
僕達、彼氏と彼氏です。
フランス人なんだ。
あっ、僕達もBL。
ここ、アルファ・ビルヂングの中はBLばかり!
でも、1つ違うのは、僕達はヴァンパイアなんだ。
皆んなの血を吸って生きてます。
「ミカ取り敢えず、ひーちゃんの血でも吸いに行くか?」
「うん!仕方ないね!」
「ひーちゃんが寝静まったら、チュッチュチュッチュするか!」
「うん!チュッチュチュッチュしよ!」
「その後、僕達もチュッチュチュッチュ!だね♡」
「うん♡」
407号室。
俺はカゲを呼んで飲んだ。
「俺は忙しいんだ!ひーちゃんがフラれたなんて関係ない!もう、疲れた!ソファー借りるぞ!」
「寝るなよ!あっ、ビールがない……カゲ、ビール買って来る!」
「ダッシュで行って来い!」
「分かった!」
「この部屋には、ほとんど金がないし、ちょっと寝るか?」
「ただいま〜〜あれ、どちらさん?」
「あれっ……ひーちゃんだ!」
「お邪魔してます……
僕達、テオとミカです。」
「なに、勝手に俺の部屋に入ってるの?駄目だよ。」
「ゴメンなさい。」
「あっ、2人共、口の周りが真っ赤……」
「あっ、僕達、誰の血を吸ったの?テオ……」
「あの寝てる人、305号室のカゲさんじゃない?」
「そうだ!カゲさんだ。」
「やっぱり、ひーちゃんとカゲさんて噂通りのBLだったんだね!」
「あんたら、吸血鬼だったのかぁーーーっ!」
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