407号室に入居しました。

15/70
前へ
/70ページ
次へ
俺はまんまと騙された。 結婚を約束してたのに…… あの女から500万も持ち逃げされた。 くそ〜っ!帰ってヤケ飲みだ! 1人じゃ寂し過ぎる…… カゲでも誘うか…… しかし、何でだろう? 通帳に残り500万しか入って無かったぞ…… 通帳の記入ミスかな? いやっ、俺の見間違いだ。きっと! 勝手にお金が無くなるはずがないしな! 500万くらいなら、まだまだ大丈夫! 働かなくなくてもお金持ち〜♪♪♪ 「あっ………コウモリだ!」 こちら、505号室 「ミカ、美味そうな血はいた?」 「う〜ん……407号室のひーちゃんが外をふらふらしてた。」 「あの1億円の人?」 「うん!でも、元気無さそうだった。 独り言で騙された!って言ってたよ。」 「元気じゃない血は美味しくないな!」 「そうだね!」 あっ、僕達、紹介忘れてた! 僕達、彼氏と彼氏です。 フランス人なんだ。 あっ、僕達もBL。 ここ、アルファ・ビルヂングの中はBLばかり! でも、1つ違うのは、僕達はヴァンパイアなんだ。 皆んなの血を吸って生きてます。 「ミカ取り敢えず、ひーちゃんの血でも吸いに行くか?」 「うん!仕方ないね!」 「ひーちゃんが寝静まったら、チュッチュチュッチュするか!」 「うん!チュッチュチュッチュしよ!」 「その後、僕達もチュッチュチュッチュ!だね♡」 「うん♡」 407号室。 俺はカゲを呼んで飲んだ。 「俺は忙しいんだ!ひーちゃんがフラれたなんて関係ない!もう、疲れた!ソファー借りるぞ!」 「寝るなよ!あっ、ビールがない……カゲ、ビール買って来る!」 「ダッシュで行って来い!」 「分かった!」 「この部屋には、ほとんど金がないし、ちょっと寝るか?」 「ただいま〜〜あれ、どちらさん?」 「あれっ……ひーちゃんだ!」 「お邪魔してます…… 僕達、テオとミカです。」 「なに、勝手に俺の部屋に入ってるの?駄目だよ。」 「ゴメンなさい。」 「あっ、2人共、口の周りが真っ赤……」 「あっ、僕達、誰の血を吸ったの?テオ……」 「あの寝てる人、305号室のカゲさんじゃない?」 「そうだ!カゲさんだ。」 「やっぱり、ひーちゃんとカゲさんて噂通りのBLだったんだね!」 「あんたら、吸血鬼だったのかぁーーーっ!」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

69人が本棚に入れています
本棚に追加