407号室に入居しました。

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「おい、カゲ……俺はこのアルファ・ビルヂングを出なくてはならい……」 「何故だ!そんな事を言うなよ!寂しいじゃないか……」 「俺は一文無しだ……  家賃を払う金も無い……」 7e56eda1-d6ad-40dd-8305-2e80a33c0293 「家賃か……少しは残してやったら良かったな……」 「何か言ったか?カゲ……」 「い、いやっ、何も言ってない!  ひーちゃん、オレと一緒に仕事をするか?」 「カゲ、俺を雇ってくれるのか?」 「仕方ないじゃないか……お前とは別れたくないしな!」 「仕事とは何だ?」 「ちょっと見張り番をするだけで良いんだ。」 「見張り番?」 「カゲ、お前、ヤバい仕事するんじゃないだろうな!」 「うるさい!ひーちゃんは黙って見張り番をすれば良いんだ。」 「分かったよ。」 「狙うは507号室の管理人ヒロの部屋だ。  今月、奴は沢山の家賃が入って来てるはずだ。」 「管理人さんの部屋に入ってどうするんだ?」 「うるさい!黙って見張りをすれば家賃くらい払ってやるから心配するな!」 「私はメイだよ。  7歳の自称探偵団! このアルファ・ビルヂングに泥棒が居るんだって!芹(506号室)」 「泥棒だって!くだらない……ガキは黙って寝れ!  どうも家賃が入る今日、ヒロさんの部屋に来るかも知れない。」 「それは本当か?」 「ヒロさんに言って張り込みしょうよ。」 「あんたの部屋に今日泥棒が来るかも知れない。  俺が捕まって、泥棒をフルボコにしてやるよ!」 「えっ、僕の部屋に泥棒が??? でも、暴力はいけないよ……」 「カゲ、俺はどうしたら良いんだ。」 「オレは屋根から侵入する。  ひーちゃんは507号室のベランダに侵入してオレに指示を出してくれるだけで良いんだ。」 「分かった。」  俺はカゲの指示通り、507号室のベランダに登った。  何だか悪い事をしてるみたいだ。 「芹、今、ベランダに人影が無かった?」 「知らない……」 「僕が見に行こうか?」 「ヒロ、気をつけて……」 「俺達も行くぞ……」 「ギャーーーーーーッ!巨大カエルだぁ!」  3人は泡を吐いて気絶した。  その後、カゲは大金を手に入れたそうだ。  いったいカゲは何をしたんだ?  ちなみに巨大カエルは指名手配された。  カエルって俺の事か?  俺は悪い事なんてしてないぞ…… 989996e3-1dad-4cf9-aea6-92a4419ecacc
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