407号室に入居しました。

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「ばあちゃん、すまない……お、俺、ばあちゃんから貰った大切なお金を全部使ってしまったんだ……」 「えっ……そうかい、使ってしまったかい。」 「ばあちゃん、俺の事を怒らないのか……」 「怒るもんかい。もう、お前にやった金だよ。 どう使おうがお前の勝手だ。」 「どうして、ばあちゃん、俺みたいなアホな孫にこんなに優しくしてくるのか?」 「お前は大事な孫だ!可愛くって仕方ないんだ。」 「ばあちゃん……」 「実はな……ひーちゃんは知らないと思うが、正男(ひーちゃんの父)にはもう1人、隠し子がいるんだ。 これは、善子(ひーちゃんの母)には内緒だけど正男が隠し子の居場所を探してるんだ。 苗字は分からないがカゲって言っていた。 ひーちゃんの弟だ。」 「カゲ⁇⁇俺の弟⁇⁇」 「私はそのカゲにも1億をあげたかったんだ……」 「ひーちゃんすまんがカゲと言う隠し子を探してくれないか?幼少期の写真を送るから……  カゲは噂では、お金持ちの家に行ったそうだ。」 数日後、ばあちゃんからの手紙の中に写真が入っていた。 8cda9b6c-a864-468d-9b92-ee4df9b3b49a e79e7210-ca46-4648-8dc2-89f5181acf7a d8d7b04f-6163-4919-b4fb-7274f6709b5f それは今と変わらぬ幼少期のカゲの顔だった。 「おーい!ひーちゃん、ヤバいぞ! ひーちゃんが指名手配されてる!カエルの着ぐるみを着たひーちゃんだ! 捕まるのは時間の問題だ!」 「俺は捕まっても良いんだ!弟に迷惑をかけなかったら…… カゲ、お前は俺の弟だ!」 「何の事だ?意味わからん!」 カゲの幼少期のイラストはハナ🍀さんが描いてくれました。
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