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「ヒロ、あんたの大事なお金、俺が必ず取り返すよ!安心しな!」
「芹、もう、良いよ。
芹には迷惑はかけれない。
もう、警察にも連絡してモンタージュ写真を作って貰ったんだ。」
「俺も見たよ!
でも、ヒロ……あれはカエルだろ!
カエルがヒロのお金を盗むなんて……」
「よく見て……あれはカエルじゃないんだ!
カエルの着ぐるみを着てるだけだ。」
「生捕り賞金100万くれるのか……」
「噂では夜な夜なアルファ・ビルヂング隣の池に巨大カエルが現れるって噂があるんだ。
でも、未だ誰もその姿は見てないそうだ。」
「見るからにダークなカエルだな!」
305号室(カゲの部屋)
「カゲ、最近、俺の部屋に遊びに来なくなったな?」
「金の切れ目が縁の切れ目かな?」
「どう言う意味だ?」
「いやっ、何でもない!」
「時々、カゲ、難しい事を言うなぁ……
やっぱり、お前はエリートに育ったのか?」
「何の事だ?」
「ちょっと写真で……」
「写真ってなんだ?」
「い、いやっ、何も無い……」
「1つ聞いて良いか?」
「何だ?」
「カゲの家族は?」
「ひーちゃん、俺の事を調べているのか?」
「ちょっと気になったから……」
「今後、2度と俺の前で家族の話をするな!
分かったか!」
「ゴメン……」
イラストは束砂さんが描いてくれました。
https://estar.jp/novels/25069849
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