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「おい!カゲ、またまた新しい奴が入居してきたぞ!
これが、かなりのべっぴんさんだ。」
「おっ!今度は女か?ラッキー!」
「それがな、ビシッとしたスーツ姿でキャリーケースを押して、201号室に入って行ったんだ。
あれは絶対、キャリアウーマンの失恋だな!」
「おい、ひーちゃん、あんた、どんだけ暇なの?」
「お、俺は警備員の仕事を辞めたのさ!
だって、俺には1億も有るんだから、寝て暮らしても大丈夫!」
「あんた、1億ってあっという間に無くなるよ。
もう1度、あんたの通帳見てごらんよ。」
「大丈夫さ!
ところでカゲ、お前は仕事してるのか?」
「そんなの秘密さ!」
「ところで、カゲ、お前、どうやって俺の部屋に入って来たんだ。」
「秘密だよ。」
「変な奴だな……
しかし、あの女、何のためにこのアルファ・ビルヂングに入って来たんだろう……
このアルファ・ビルヂングはイケメンばかりの情報を聞き付けてやって来たに違いない。」
「また、勝手な想像しゃがって!」
「しかし、このアルファ・ビルヂングはBLや河童、ろくな奴が居ないから俺にもチャンスが有るかも!」
「でも、あんたニートだろ!」
俺はカゲが泥棒だなんて全く分からなかった。
「ひーちゃん、アホだな!あの1億円、ちょっとずつ頂くよ。
ニャハハハハッ」
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