ときめき貸しますープシュケー雑貨店-

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 -ときめき貸します― 買い物帰り、たまたま通った裏道の張り紙に、足が止まった。 ときめきなんて、そんなものどうやって貸すのだろう……頭に浮かんだのはそんな至極当たり前の疑問だった。夜のお店なのか、それとも少女漫画でも貸してくれるのかしら…… 『プシュケー雑貨店』と銅板に彫られた小さな看板がひっそりとそれが店であると告げていた。小さな窓にはレースのカーテンがかかっていて中はのぞけなかった。 そのドアを思わずあけたのは、好奇心だけではなくて、ただ繰り返していく毎日に飽き飽きしていた証拠なのかもしれない。
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