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ノアの研究所?
「もうそろそろVはいらないと思います」
「ほうぃ?」
世にも奇妙な間抜け声を出して、Vはベッドから転がり落ちる。
ただでさえボサボサの髪が転がり落ちたことでさらにボサボサになり、ただでさえ黄ばんだ白衣とただでさえシミのついたシャツとズボンはベッドの上に置いてあったカルピスを巻き込んだことでさらに汚れ、ただでさえ長い前髪でよく見えない目元はさらに見えなくなり、ただでさえ常識のない頭は転がり落ちた衝撃で天才的な頭脳に変わ……らなかった。
ここはとある山奥のとある研究所にある、とある博士のとある研究室だ。
研究室というだけあってビーカーや書類や得体のしれない薬や液体、コーヒーカップや温度計が散乱するここはもはやゴミ捨て場。
そこは滅多に部屋から出ない博士・Vの自室も兼ねていて、Vはひたすらここで寝たり起きたりゲームしたりゲームしたりゲームしたりゲームしたりたまに実験したりゲームしたりゲームしたりゲームしたりごくたまに発明品を作ったりしていた。
さっきもVはベッドに寝転んでおり、そこにVが研究をサボっていないか抜き打ちでやってきたノアが爆弾発言を投下した形だ。
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