何時何分?心臓が何回動いたとき?

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「ところで、死神さん、  なんでそんな農作業の服装をしているんだ?  死神ってのは、ローブを着て、大きな鎌を持っているってのが  定番じゃないのか?」 「ははは…!!!  いつの時代の死神ですかな、それは。」 死神はニヤニヤ笑った。 「死神とは神に使える農夫。それで鎌を持っているのでございます。  ただ、それは昔の話。  神の世界でも、今どきの農夫は、このような格好で仕事をしているのでございます。」 ふーん、そんなものなのか。 もう少し、この茶番に付き合うとしよう。 「で、あんたが手に持っているのは何だ? 鎌じゃなさそうだが。」 「いいところに目をお付けになられましたね。  これは、機械の力で草を刈る道具でございます。  今どき、鎌なんてものを使っていては、時間がかかり過ぎて  刈り終わる前に死を迎えてしまいますよ。はっはっは。」 死神は、何かおもしろいことを言ったつもりのようだったが、 俺は笑えなかった。 「まあいい。死神の世界も現代的になったってことか?」 「左様でございます。」
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