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不穏な島
ある国のお城で専属メイドとスライム女王が話し合いをしている。
「スラちゃんはこの国の東に島があるのは知っていますか?」
「う~ん、知らない。私は近場しか行かないからね」
「そうですか。その島には恐ろしい魔物が住んでいるという噂があります」
「魔物? 私も魔物なんですけどー」
「まあ、スラちゃんは魔物と言っても愛されキャラですからね」
「最弱とも言うわ」
「弱くても完全な勝ち組です。話を戻しますが、国民からは魔物を心配する声があります。現場調査だけでも実施しておいたほうが宜しいかと…」
「どうしようかな?」
「ぜひご検討を!」
「そうしたら…。勇者ロトトに行ってもらいましょ。大魔王さまからもお願いすれば喜んで行くと思う」
その時、メイドは何かを思い出したようだ。
「そうだ。魔物退治と言えば、聖女メルルさまがいますね」
「じゃあ、頼んでおく?」
「お願いしてもらえますか? 勇者ロトトと聖女メルルのコンビに敵う敵はいませんから」
「そうだね。念には念を入れて」
ロトトとメルルのコンビ。波乱の幕開けにならないと良いのだが…。
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