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「え……それじゃ、やっぱダメなんじゃ……」 「それが、な」店長の目が、キラリと光る。「ダメじゃないかもしれない。君、まだウチの二階に上がったことないよな?」 「え、ええ」  一応二階があることは知ってたが、階段が完全に封鎖されていて誰も登れないようになっている。 「クックックッ……どうやら封印を解く時がやってきたようだな……」右手で右目を隠しながら、店長がほくそ笑む。  なんでそこで中二病ぽくなるんだよ……邪気眼の使い手か? 「十夢くん、今日は残業できるかい?」 「え、ええ。大丈夫ですが」 ---  残業に備えて夜食の買い出しのために、近くのコンビニに向かった時だった。 「!」  目に入った衝撃的な光景に、俺はその場に立ち尽くす。  道の向こうからメグさんが、ずいぶんイケメンな男と仲良さそうに連れだって歩いてきた。  あわてて俺は手前の路地に入り、身を隠す。二人は何やら楽しげに会話しながら、俺に気付かずそのまま通り過ぎて行った。
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