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……。
そりゃ、そうだよな。
あれだけ外見レベル高いんだもんな。彼氏もいるよな。
はぁ……
一気にテンションが下がった俺は、トボトボとコンビニに向かう。
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22:00。本日の営業時間は終了だ。俺は「蛍の光」のスイッチをオフにする。
「さぁ……はじめようか……」
微妙に中二病を引きずったままの店長が、階段の入り口に巻かれているチェーンを留めている南京錠に、鍵を差し込んだ。
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「うわ……」
明かりが点いた瞬間、俺は圧倒された。
封印された二階。そこは……まるで図書館のようだった。棚が延々並び、その上から下までVHSのパッケージで埋め尽くされている。よく見ると、奥にはミカン箱くらいのダンボール箱が床の上にいくつも積み重なっていた。
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