レンタカーに嫌われた

5/10
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
今のご時世。 新車は簡単に手に入らないと営業マンが言うので、中古車を探した。 幸い自分の希望する車がすぐ見つかった。 その後、その車で快適に職場に通勤していた。 ところが・・・ 5月の末、また牡鹿に衝突された。 今度は、午前3時30分頃。 山から町に下るカーブ続きの坂道。 濃い霧が発生していた。 フォグランプを点灯していても道路中央の白線が2本見えるかどうかという濃霧だった。 恐らく鹿にとっても視界不良だったことは間違いない。 ガッ と 何かが当たった。 一瞬だが鹿の体が左前方の空中に浮きあがったような気がした。 止まろうとした時、数頭の鹿が左側にいるのが見えた。 普通は考えられないことだが、前回、ほぼ停車している車に牡鹿が向かって来たことを思い出すと、停車する気持ちにならなかった。 俺は、数頭の鹿の視線を浴びながら、ソロリソロリと車を動かし、特別問題なく車は作動することを確認すると、その場を立ち去った。 家に到着し、車から降りて全体を確認。 あうぅぅぅぅ。 ひどっ・・・ ボンネット一部損傷、ライトはメチャクチャ、助手席側のドアは鹿の大量の体液が付着。 どういう状態か詳細まで確認する気力を失う。 それでなくても仕事が詰まっており、毎朝、夜明け近くまで仕事してヘトヘトなのに・・・ 神は俺に荒行でもさせようと言うのか?!
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!