レンタルパーカー

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それから、俺は勝ちに勝ちまくった。 夕方になる手前で、店側からストップがかかった。 機械の故障かもしれないと店員が半ば強引にやめさせようとしてきた。 勿論、その際も当たりがきていたため揉めそうになったものの、人生でこれだけ当たったこともなければ、こんな状況を見たことすらないのも事実。 十分すぎると判断した俺は、珍しく素直に当たり玉だけを替えて帰ることにした。 帰り道、ずっしりと重い右手に足取りは軽かった。 「にしても、今日の当たりは何だったんだろ。機械の故障…いや、きっと神様が今の俺を憐れんでってうわっ!!」 運動不足な足は、小さく道に出来た歪みに負けてしまった。 起き上がり、尻餅をついたズボンをはらう。 … そういや 朝は慌てて気づかなかったけど 俺 パチンコパーカー着てるじゃん… … ………まさか、ね。
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