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その数日前、亜美はレンタル衣装を見に行っていた。
沢山の衣装を「ひゃー、綺麗やねー」と言いながら、次々と見て回った。
「あー、私のサイズの服ってあんまりないやん!」
「あ、こちらに大きめのサイズのものがございます」と店員。
よかった、LやらLLサイズも揃ってるらしい。
「あ、これやったら入るわ」
「おー、それ、ええやんか」衣装選びには、夫の英二も付き合わされた。
「なんや妊婦さん向けみたいな感じせえへん?」
「そうかなあ?よう似おうとるやん」
「そうかなあ…どう?綺麗?」
「おー!ええやんか!あんまりチャラチャラしたんより、シックなんが大人の魅力っちゅうもんやで」英治は誉めそやす。
「ええわー!」「綺麗でー!」どんどん褒める。
「ほな、これに決めます!」
ヴェールや手袋、ブーケ、アクセサリーに靴……。
全部決まってレンタルショップを出るときには、亜美はウキウキ、英二はグッタリ。
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