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今一度ゆっくりと落ち着いて自分の気持ちに素直になって将来の夢について考えた。
僕の夢は小説家になること。ただそれだけ。
どうしてなりたいかと言うと。本当に素直に打ち明けるのなら、自由になりたいから。
小説家になって自分の力で稼げるようになれば家から旅立つことができると思っている。
でも、そこで立ち止まってよく考えてみた。
それだけの理由で小説家になろうとするのは、なんだか違う気がする。
もう一度よく考えてみる、どうして小説家になりたいのかを。
そもそも、僕が本を読むようになったのは中学生の時。
それまでは全く本を読まない子だった。
中学生の時、家の本棚にあった児童書、ミステリー系の小説を何気なく見つけてなんとなく手にとって読んでみた。
今でもあの感覚は鮮明に覚えている。あの感覚はこれからもけして絶対に忘れないと思う。むしろ忘れたくない。
ほぼ初めて本格的に小説を物語を読んだ瞬間で、最初は普通に読んでいた。でも、読み進めていくうちどんどん物語の世界に引き込まれて。次から次へとページをめくる手が止まらなくなった。
今思うと、人生で一番興奮し感動した思い出深い出来事だったと思う。
それぐらい、僕にとって本との小説との大切な忘れられない出会いだった。
それ以来、本が大好きになってどんどんいろんな本を買って読むようになった。読むのが楽しくて楽しくて、薄い本だったら一日で読み終わっちゃうぐらい熱中した。
そしたら自分も小説を書きたくなってよくルーズリーフやノートに自分だけの荒唐無稽な物語を書きなぐった。
小説は本当に凄いなと心の奥底から思った。文字だけで文章だけで目の前に物語が生まれて世界が広がる。
もう本のことを考えるだけでわくわくして気分が高まって興奮する。
自分もいろんな人に感動や凄さや魅力を味わってもらう小説を書きたいと思うようになった。
本の素晴らしさをみんなに知ってもらって、読者が増えたらとっても嬉しい。
それぐらい本が大好き。
小説家になりたいのは、確かに自由になるためにが本音。
でも小説を書くのは自分のためじゃないと気付いた。手にとって読んでくれる読者のためだ。
自分も小説を書く前にその読者の一人。
じゃあ、僕が小説家になりたいのはただ単純に小説家になりたいからだ。
本が大好きで、小説を書くのも大好き。小説を愛する気持ちがある。
僕はそれでいいと思った。
難しく考えずに少しでも興味があってやりたいなら、挑戦してみる。
これが今の僕の真っ直ぐで偽りのない心からの答えだ。
小説家を愛してやまず尊敬し憧れるからこそ、僕もこうして毎日小説を書き続ける。
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