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街に怪獣が現れた。
いや、怪獣というより、ぱっと見た感じは人間の姿に近かった。
そして話し出した。
「レンダラーよ出てこい。そしておれと戦え」
少したって、また話してきた。
「レンダラーよ、出てこないというなら、建物を片っ端から破壊していくぞ」
そして近くに建っているビルを手で攻撃して壊した。
それを見ていた人々が、箱の所に来てお金を入れていった。
しばらくして、レンダラーがようやく姿を見せた。そして、怪獣との格闘になった。
「ようし、出てきたか。コウタロウを体の一部に宿した怪獣だ。レンダラーとの戦いは長く続くだろう」
魔王がモニターをながめながら言った。
「よし、次の作戦だ」
魔王の手下の戦闘員達が街中に大勢現われ、そして箱を破壊していった。
「ところで、箱の中はどうなってるんだ」
「それが、破壊したどの箱も空だったようです」
「何だと。うーんそうか、異次元転送で吸い出していったのだなおそらく。まあそれはいい。戦いの方はどうなってるんだ」
レンダラーと怪獣との戦闘は長く続いた。やがてレンダラーのランプは消え、動かなくなった。
「ふふふ、うまくいったぞ。それ、レンダラーのボディをつぶしてしまえ」
怪獣はレンダラーに攻撃を加えていった。
その様子を人々は見ていた。
近くにいて声援をあげる者。テレビでそれを見ている者。それは国内のみならず諸外国にも大勢いた。
箱は全て壊されていてお金を入れる事ができない。
動かないレンダラーに対し、世界中の人々が叫びを上げていった。
「レンダラー動け~」「立ち上がれ~」「お金などなくても動いてくれ~」
その時、はげまし続けている人達から光が飛び出していった。そしてそれは、地球上の一ヶ所に集まっていった。
レンダラーのいる所にである。すると、胸にあるランプが青く光り、レンダラーは再び動き始めた。
「何、何だと、これはどういう事だ」
その様子を見た魔王は驚き出した。
そしてレンダラーと怪獣との戦いが再開された。レンダラーはこれまで以上に激しい動きを見せ、そして怪獣を追い詰めていき、そして光線を浴びせて怪獣を倒した。
「うぬう~おのれ~。なんという事だ~」
魔王の怒りは収まらなかった。
人々は喜びの歓声を上げていった。
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