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「ネエ、ダイチさま、新法の説明ワカリましたか?」
「ミツコ、僕は法学部じゃないから、覚える必要はないんだけど。」
「ダイチさまあなた歴史学科デスよね?」
「うん。そうだけど。」
「今回の法律の施行は必ず後世に歴史として残リマスよ。ダカラ覚えなければダメデス!」
「ですよね。がんばるわー。」
メイドロボットと青年が何やら話している。例の禁止関連法のことらしい。
「ダイチさま、そういえば無事に大学卒業デキルのデスか?」
「あ、ああ。単位はなんとかなりそうなんだけど、卒業論文のほうがまだ試行錯誤中でね。」
「わあ、ダイチさまそれはタイヘン。ワタクシミツコがメイドロボットとしてのシンカを発揮するタメ、シンカするときデス!」
「ミツコ、あのお願いだから卒論の邪魔はしないでくれよ。この前のゼミ発表のときでも空回りしていただろう?」
「アア、アレは図書館の職員が悪いのデス。ダッテ、トンデモオカルト本ばっかり薦めてくるんだモン!」
そうそう、お客さまに勝手にオカルトもの薦めては怒られてばかりいたあの頃が懐かしいな。なんて言っていたらいろいろ思い出しちまったな。あれ、そういえばあのロボット見覚えが。
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