ゲームの神

　「良かったら日曜日にここに来ない？」
　リンダが示した場所、それはこのゲームを開発した会社だった。
　「メーカーの人だったんだ…」
　僕はやっぱりという気持ちになって快く了解した。
　日曜日の午後、僕は会社のビルの前で待った。
　僕の前に黒いワゴン車が止まった。三人の男達が出てきた。
　「えっ？」僕は強引に車に連れ込まれた。
　車の中で腕に注射された。僕は力が抜けて意識を失った。
　どの位眠っていただろう。僕は目を開けた。
　（ここはどこ…）
　僕は呟こうとしたが口を動かしている感覚がなかった。
　同時に手足を動かす感覚もなく首がない感覚になった自分の状況がわからなかった。
　「気がつきましたか。セイン君」