フォト俳句：芒種 6/6-6/20

1.蟷螂生 (とうろうしょうず)

6/8
なぎさ：寒いねー。足冷えるよぉ。
わたし：靴下履けよ。
なぎさ：やだぁ。そんなにニーソが好きなの？
わたし：誰がそんなこと言った？　嫌いじゃないけど。

なぎさ：あったかいラーメンいいね！　チャーシューまで入ってる。
わたし：あ、それハムだから。

　梅雨寒や温かい麺に生姜添え

なぎさ：なんか妙にやさしいね。

わたし：6/6に芒種に入るのと時期を同じくして、関東は梅雨入りしました。
梅雨寒なのか、4月並みの寒さとかテレビでは言ってます。4月には6月並みの暑さと言っていた日もあったと思いますが。
なぎさ：またレポートしてるな。出掛けるつもりだったから、気を遣ってたのか。……恒例の24節気の3段落とし忘れてたね。どぞ。
わたし：雨の写真を撮りたくて、帝釈天界隈を歩きました。

　芒種来てふた月前の寒さかな

なぎさ：「芒種来て」なのか「芒種入り」なのかで悩んでたね。
わたし：どう思う？
なぎさ：どっちもしっくり来ない。「芒種来る」が切れ字っぽくなっていいんじゃない？

わたし：駅前の参道入り口の大黒鮨です。定食では物足りないので、アラカルトで食べることが多いし、お店の人もわたしがそうするものだと思っています。でも、それだけにしょっちゅう行くのはわたしには贅沢で、季節ごとがせいぜいです。
なぎさ：梅雨明けまでには顔を見せたいね。
わたし：最近は回転寿司でも流さなくて、注文をタッチパネルで受け付けるお店が多いよね。なんて呼ぶのがいいのかな。
なぎさ：うーん、レーン寿司？
わたし：確かにレーンはあるね。動いてなくても。でも、なんかボーリングみたいで味気ないね。

　梅雨寒に空車で回る寿司レーン

わたし：わりと強い雨が降ってて、カメラがだいじょうぶか気になって撮りにくかった。

なぎさ：中の句に芒種置いたのできました。

　茄子の汁芒種の色と成り果てぬ

わたし：芒種の色ってなんだ？
なぎさ：雰囲気だよ、雰囲気。あんたが詠んだ、

　滴りを止めて雨水の音を聞く

と同じだよ。
わたし：きれいな茄子紺をくたくたになるまで煮た感じは出てる気はするけど。この茄子は天ぷら用に買ったものです。天ぷらは海老、スルメイカ、ナス、玉ねぎ、椎茸、ちくわとそれなりに種類をそろえると、到底1回の夕食では片付きません。

　食べ盛り天ぷらと西瓜で迎え撃つ

逆に言えば昔の大家族には向いてたってことかな。

で、翌日のお昼は天ざる、夜はナスの味噌汁付きの天丼というわけです。レンチンでもけっこうおいしかったです。

なぎさ：味噌汁冷めるよ。