9 Rinko side

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「声、我慢しないで聴かせて?」 「そ、んな…恥ずかしい……ん、あっ…」 悪戯に音を立てながら胸の尖端が奪うように喫われ、身体中を電気が走り腰をビクッと浮かせる。 指が絡められた手に力が入る。 感じたことのない刺激を与える愛撫で情事が進み、春さんの手が秘部に伸びた時には、私は声を殺していた事も既に忘れていた。 自分の意識の外で身体が反応し、その度に腰をしならせる。 「辛くない?」 「っあ…しゅ、ん…さんっ…」 あまりの快楽に苦しくなる私を、春さんが優しく包み込む。 「ごめん、もう抑えらんない…」 そういうと、春さんが着ていたTシャツを脱ぐと、まるで彫刻のような綺麗な身体が剥き出しになる。 春さんの首筋に、ルームランプで照らされて光る汗が見えた時、春さんが私の中にゆっくりと入ってきた。 「ん、あ…っ」 これまでよりもずっと直接的で生々しい強い刺激に、私は考えるよりも先に本能で春さんに腕を伸ばしてしがみ付いた。 「…っ凛子、締めすぎ…」 苦しそうな春さんから与えられる刺激に堪えられず、全身が硬直したように力が入り、頭の中が真っ白になる。 「凛子、愛してる…」 春さんの言葉に返事をする暇も与えて貰えずに唇が重なり、激しく舌が絡む。 刺激が私を突く速さを増した時、私は絶頂と引き換えに意識を手放した。 「…子、凛子起きて」 意識を取り戻した時、私は布団に包まれていた。 どれほど気を失っていたのだろうか。 「大丈夫?痛くなかった?」 その優しい声に段々と頭がはっきりとしてきて、私は恥ずかしさのあまり包まれた布団を頭まで被った。 「凛子?」 「だ、大丈夫…です…」 「寒くない?」 「はい、寒くないです…」 恐る恐る布団から顔だけを出すと、上裸で覆い被さるように跨る春さんと目が合う。 「わ、私…大丈夫でしたか…?」 「大丈夫…とは?」 「変な声…とか出してませんでした…?」 あぁもう、バカバカ… 何訳わかんない事言ってるのよ私は… 「なに可愛いこと言ってんだこの子は…」 呆れた顔で笑う春さんは、優しく髪をまでてくれる。 額にキスを落とすとため息まじりに口を開いた。 「あんまりにも凛子が可愛くて…全然手加減できなかった。凛子の鳴いてる声もっと聴きたかったな」 「しゅ、春さん…っ」 「はは…ごめんごめん、意地悪だったね」 無邪気に笑う春さんは、私を腕枕すると『もうちょっとこのまま…』と言って目を閉じた。
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