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「声、我慢しないで聴かせて?」
「そ、んな…恥ずかしい……ん、あっ…」
悪戯に音を立てながら胸の尖端が奪うように喫われ、身体中を電気が走り腰をビクッと浮かせる。
指が絡められた手に力が入る。
感じたことのない刺激を与える愛撫で情事が進み、春さんの手が秘部に伸びた時には、私は声を殺していた事も既に忘れていた。
自分の意識の外で身体が反応し、その度に腰をしならせる。
「辛くない?」
「っあ…しゅ、ん…さんっ…」
あまりの快楽に苦しくなる私を、春さんが優しく包み込む。
「ごめん、もう抑えらんない…」
そういうと、春さんが着ていたTシャツを脱ぐと、まるで彫刻のような綺麗な身体が剥き出しになる。
春さんの首筋に、ルームランプで照らされて光る汗が見えた時、春さんが私の中にゆっくりと入ってきた。
「ん、あ…っ」
これまでよりもずっと直接的で生々しい強い刺激に、私は考えるよりも先に本能で春さんに腕を伸ばしてしがみ付いた。
「…っ凛子、締めすぎ…」
苦しそうな春さんから与えられる刺激に堪えられず、全身が硬直したように力が入り、頭の中が真っ白になる。
「凛子、愛してる…」
春さんの言葉に返事をする暇も与えて貰えずに唇が重なり、激しく舌が絡む。
刺激が私を突く速さを増した時、私は絶頂と引き換えに意識を手放した。
「…子、凛子起きて」
意識を取り戻した時、私は布団に包まれていた。
どれほど気を失っていたのだろうか。
「大丈夫?痛くなかった?」
その優しい声に段々と頭がはっきりとしてきて、私は恥ずかしさのあまり包まれた布団を頭まで被った。
「凛子?」
「だ、大丈夫…です…」
「寒くない?」
「はい、寒くないです…」
恐る恐る布団から顔だけを出すと、上裸で覆い被さるように跨る春さんと目が合う。
「わ、私…大丈夫でしたか…?」
「大丈夫…とは?」
「変な声…とか出してませんでした…?」
あぁもう、バカバカ…
何訳わかんない事言ってるのよ私は…
「なに可愛いこと言ってんだこの子は…」
呆れた顔で笑う春さんは、優しく髪をまでてくれる。
額にキスを落とすとため息まじりに口を開いた。
「あんまりにも凛子が可愛くて…全然手加減できなかった。凛子の鳴いてる声もっと聴きたかったな」
「しゅ、春さん…っ」
「はは…ごめんごめん、意地悪だったね」
無邪気に笑う春さんは、私を腕枕すると『もうちょっとこのまま…』と言って目を閉じた。
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