プロローグ

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プロローグ

いつも心に穴が開いている様な、 酷い虚無感に気付かないフリをしていた。 何もかも気付かなければそれは無かった事として… きっと大丈夫。 何もない。 何かあっても我慢して過ぎ去るのを待っていれば、 その努力は報われて、私も幸せになれると思っていた。 「大丈夫、こっちおいで」 鋭くも暖かいあの瞳と、大きく優しいあの手に 出会うまでは。
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