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愛と言う呪い
愛している、そう君が云う時に、僕は本当は安心していた。
けれど、言葉は外に出たら、もうその言葉は、意志を持たない。
言霊はない。
そんなこの世界の残酷さに、僕は参っていた。
君が信じているその、感覚は、僕しか理解出来る奴が悲しい事に、キミの周りには一人として居なかった。
僕が君を愛して無いと現実を伝えたとして、君が僕に対する愛情が揺らぐ事は永遠にない。
キミは生涯、僕を愛す。
その誓約を交わしたかった。指輪を買おうとしたが、カタチから入るなんて、事はしない方が良かった。
カタチのないモノ、僕らを何かの枠に嵌める事は、お互いが望んでいなかった。
君が、僕を愛しているから、僕は君の価値観に折れた。
身体はもう、腰が悪くて、ガタガタだった。
本来なら俺がお前を支えなければいけない所を俺はお前に甘えた。
だから、僕らは終わった。
君が僕を支えるのではなく、僕が君を介護しなければならない。
笑って話せる内に言って置く。
君が先に死ぬとしても、僕が先に死ぬとしても、僕がどんな未来を歩もうが、キミの夢は壊されてはならない。
もし、それを破壊する奴がいたら、キミはその課題をクリアしなければ、キミは負ける。
その闘いの為に、君の心は捻じ伏せられてはならないのだ。
君達は、人の指図に従ってはならない。
その時、君は死ぬから
人を駒のように扱う、そんな人間の指先、その手先が気に喰わないと、牙を剥く、気高き獣であれ。
人間を辞めた方が良い時、世界は悪魔になる。
君は、叩いてはならない人だ。
殴る事は、君の影を、踏み躙る。
もし、手を挙げたら、キミはパニックで、無惨な死に逝くヒトに成り下がる。
可哀想な人なのだ。
大切に、優しく頭を撫でて、愛でる。
僕は、君をかわいいと想っている。
愛とは、可愛がる事だ。
それは踏み外してナイ。
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