左胸が爆ぜる熱量

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 男の罪は、彼の態度を受けて執行猶予がついた。男は友人のことは一切喋らなかった。  法廷で裁判官に今の気持ちを聞かれることがあった。彼はこう応えた。 「もう、死んでしまったのでこれでおしまいです。二度と致しません。」  その言葉にしばし法廷はざわついたが、結局それで終わった。  男は今、静かに暮らしている。
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