『タバコの火』

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

『タバコの火』

     『これは、フィクションです。』  ある、通勤途中の山のなかである。  なにかと、出る場所である。  かつて、UFOと、その乗員と2回出あった。  どちらも、人助けをした。  幽霊さんは、数知れず。  正しいかどうかわからないアドバイスをした。  抗議が来ないから、まあ、なんとかなったんだろう。  ここは、だから、良い場所なのだ。  飛び降りたら、800メートルは、障害物が ない。  しかし、穴場すぎるのか、あまり、利用者はいないらしい。  それでも、小さな看板はある。    〃 待ってください。お話し聴きます。最大の努力します、公共施設です、秘密は守ります。お電話ください。⚪⚪⚪の□□◇●。  24時間対応します。永遠の前のちょっとの時間をください。地球のために、あなたに、生きていて欲しい。〃  蒸し山自殺防護協会。  『ま、そうだね。やれやれ。なかなか、予定は立たないんだ。おかげで、なんだか、人助けにまわってしまう。おや、だれか来たな。』  『おじさん、火、貸してくれない?』  えらい、美人だ。  『たばこかい。ぼく、タバコ吸わないからね。でも、自動車のなら使えるよ。ちょっとまって、やっこらしょ。はい、どうぞ。』  『ヒュヴァーパイバー。』  『フィンランド語とは、おしゃれ。』  『お、おじんのくせに、なまなまな。』  『ひははははははははへ。』  『ずっこけるわ。ときに、いつまで、ここに、いるの?』  『なに、すぐ出るよ。今日は、高速のレストランで、ハンバーグを食べたい気分さ。』  『ほう。良くないことがありましたか。』  『まね。どうでも良い。きみは、あと、どうするの?』  『今日は、あなたに、会ってしまったから、呪いが効かない。あすは、大学で講義するし。また、やりなおしだね。』  『大学の先生かい。やな、世の中になったかな? なんか、かんにんぐしたかな?』  『いや。教授に、論文取られたのよ。ばかばかしい。あたしが、死んでくれたら、それなりの対応するとか。ふん。』  『どうやって、来たの?』  『駅から歩いた。昼からね。』  『乗せてあげましょうか?途中まででも。』  『そりゃ、ありがたい。あなたも、今日は、止めかい。』  『ああ。まだ、呼ばれないんだ。』     『呼ばれる?』  『あら、しりません? ここに、なんども通ってると、あるときに、呼ばれるんだそうですよ。はっきり、わかるんだとか。』  『へぇ〰️〰️〰️〰️。』  『じゃ、帰ろう。ブルブル。あら?』  『どしたの?』  大学の先生は、すでに助手席に座っていた。  『よばれた。』  『え?』  『はっきり、呼ばれたんだ。いまこそ、ときぞ。飛ぶが良い。あなた、いっしょに、降りますか?』  『そりゃ、あなた。行こう。未知の世界に。』  『よっしゃ、よっしゃ。レッツゴー!』  ぼくは、アクセルをふかしました。  ぶわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️ん  飛んだ❗  その刹那である。  がけしたから、大きな口が上がってきた。  ワケわからないが、ぼくは、その、お口の中にダイブしたのだ。  それから、その大口宇宙船は、宇宙のかなたに飛んでいったのだが、ぼくらには、わからない。  周囲は、真っ暗である。  自動車のエンジンも、勝手に止まってしまったようだ。  『何が待つのか。楽しみだなあ。』  『あなた、専門は?』  『地球外生命体論。』  『最高じゃないですか。』  『あなたは?』  『アマチュア作家。まだ、いっかいも、収入なしでし。』  『はははははははれははは。』  さて、どうなるかなあ。  『ならば、お互いに、地球人どもに、思いっきり、しっぺ返ししてやろうじゃないですかあ。』  ハンバーグを食べたかったな。  みんなに、あいさつしてないし。  くまさんだけは、連れてきてる。  ぼくは、学者さんとは違って、かなり、不安だったのであるが、もう、飛び込んでしまったのだ。未知の世界に。これは、死、だろうか。        ✴️✴️❇️✨          
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!