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『タバコの火』
『これは、フィクションです。』
ある、通勤途中の山のなかである。
なにかと、出る場所である。
かつて、UFOと、その乗員と2回出あった。
どちらも、人助けをした。
幽霊さんは、数知れず。
正しいかどうかわからないアドバイスをした。
抗議が来ないから、まあ、なんとかなったんだろう。
ここは、だから、良い場所なのだ。
飛び降りたら、800メートルは、障害物が
ない。
しかし、穴場すぎるのか、あまり、利用者はいないらしい。
それでも、小さな看板はある。
〃 待ってください。お話し聴きます。最大の努力します、公共施設です、秘密は守ります。お電話ください。⚪⚪⚪の□□◇●。
24時間対応します。永遠の前のちょっとの時間をください。地球のために、あなたに、生きていて欲しい。〃 蒸し山自殺防護協会。
『ま、そうだね。やれやれ。なかなか、予定は立たないんだ。おかげで、なんだか、人助けにまわってしまう。おや、だれか来たな。』
『おじさん、火、貸してくれない?』
えらい、美人だ。
『たばこかい。ぼく、タバコ吸わないからね。でも、自動車のなら使えるよ。ちょっとまって、やっこらしょ。はい、どうぞ。』
『ヒュヴァーパイバー。』
『フィンランド語とは、おしゃれ。』
『お、おじんのくせに、なまなまな。』
『ひははははははははへ。』
『ずっこけるわ。ときに、いつまで、ここに、いるの?』
『なに、すぐ出るよ。今日は、高速のレストランで、ハンバーグを食べたい気分さ。』
『ほう。良くないことがありましたか。』
『まね。どうでも良い。きみは、あと、どうするの?』
『今日は、あなたに、会ってしまったから、呪いが効かない。あすは、大学で講義するし。また、やりなおしだね。』
『大学の先生かい。やな、世の中になったかな? なんか、かんにんぐしたかな?』
『いや。教授に、論文取られたのよ。ばかばかしい。あたしが、死んでくれたら、それなりの対応するとか。ふん。』
『どうやって、来たの?』
『駅から歩いた。昼からね。』
『乗せてあげましょうか?途中まででも。』
『そりゃ、ありがたい。あなたも、今日は、止めかい。』
『ああ。まだ、呼ばれないんだ。』
『呼ばれる?』
『あら、しりません? ここに、なんども通ってると、あるときに、呼ばれるんだそうですよ。はっきり、わかるんだとか。』
『へぇ〰️〰️〰️〰️。』
『じゃ、帰ろう。ブルブル。あら?』
『どしたの?』
大学の先生は、すでに助手席に座っていた。
『よばれた。』
『え?』
『はっきり、呼ばれたんだ。いまこそ、ときぞ。飛ぶが良い。あなた、いっしょに、降りますか?』
『そりゃ、あなた。行こう。未知の世界に。』
『よっしゃ、よっしゃ。レッツゴー!』
ぼくは、アクセルをふかしました。
ぶわ〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️ん
飛んだ❗
その刹那である。
がけしたから、大きな口が上がってきた。
ワケわからないが、ぼくは、その、お口の中にダイブしたのだ。
それから、その大口宇宙船は、宇宙のかなたに飛んでいったのだが、ぼくらには、わからない。
周囲は、真っ暗である。
自動車のエンジンも、勝手に止まってしまったようだ。
『何が待つのか。楽しみだなあ。』
『あなた、専門は?』
『地球外生命体論。』
『最高じゃないですか。』
『あなたは?』
『アマチュア作家。まだ、いっかいも、収入なしでし。』
『はははははははれははは。』
さて、どうなるかなあ。
『ならば、お互いに、地球人どもに、思いっきり、しっぺ返ししてやろうじゃないですかあ。』
ハンバーグを食べたかったな。
みんなに、あいさつしてないし。
くまさんだけは、連れてきてる。
ぼくは、学者さんとは違って、かなり、不安だったのであるが、もう、飛び込んでしまったのだ。未知の世界に。これは、死、だろうか。
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