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私の国は雨が降らない。しかし、そこまで降らないわけでは無く、一ヶ月に一回降るくらいだ。だからそこまで困ってはいない。
私はこの国を治める女王。これと言ってする事は無いが、時々他の国の王と、食事をしたりしている。
今日もその会食があった。その会食は近くの国の王と行う。だから見慣れた王しかいない。
私は会食が嫌いだ。元々親が私を会食に連れていった事が始まりにある。私は会食が楽しみだった。美味しいご飯も食べれて幸せだった。でも数回会食を重ねて私は気付いてしまった。親の話を盗み聞きしてこの会食の真相に気付いてしまったからだ。この会食は私の結婚相手を探すためだと。しかしその会食に参加している王はどれも運命の人、と言った感じがしなかった。それから私は会食が嫌いになった。
確かに私はもう成人になる。決めなくてはいけない頃合いだ。でも、どうする事も出来ない。私は運命の人に出会えないのだから。この隔離された世界で。どうせあの王たちの誰かになってしまうんだろう。
私はその夜、その事を繰り返し思い出しては地面に顔を埋め込んだ。
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