雨の降らないところで

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 ぼくは思い切って明日にでもこの国に移りたいと言った。すると彼女はすぐにオーケーサインを出してくれた。彼女もそんな気が──なんてあるわけ無いか。  そしてその二週間後ぼくたちはベリー王国に再びやってきた。彼女はぼくたちが少人数という事に少々驚いてはいたものの、ぼくが軽い説明をすると納得してくれた。まぁ、少人数と言っても百人近くに及んでいたが。それでも国の人数には少ないのだ。  それから、ぼくたちはその国の隣に自分たちの国を造った。ゲルのような簡単なモノなので一日もかからずに完成する事が出来た。 ──半年後、ぼくたちは結婚した。
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