僕のドキドキの理由

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僕のドキドキの理由

ドキドキの理由【面接編】  僕の名前は佐藤晶【さとうあきら】。大学四年、ちょうど就活真っ只中だ。  そして今日はいよいよ、面接の日だ。  ずっと入社したいと思っているこの会社に入社出来るかが、今日で決まる。  僕が入りたいと思ったこの会社に入社出来るように、僕は今日までずっと頑張ってきた。  今日はその成果を存分に出す日だ。  面接の時間が近づく度に、すごく緊張してくる。  心臓の音がドクドクと音を立てている。  大丈夫、僕ならきっと大丈夫だ。  そう言い聞かせては、何度も深呼吸をする。  僕は今日までずっと頑張ってきたんだ。  きっと大丈夫、僕ならきっと大丈夫だ。  面接の練習をあれだけやったんだ、大丈夫なはずだ。  順番が来るまであと少し。  そう、僕はやれば出来るはずだ。    だって僕にはどうしても、この会社に入りたい理由があるから。  ーーー父さんと、同じ道を歩むために。 「次の方、どうぞ!」 「……はい!」  これが僕の、ドキドキの理由だ。
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