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「あんな三流大学出てよくうちの会社に就職できたもんだな」先輩の高橋が加津夫の履歴をいかにもばかにしたように話を始めた。
「英語が得意なだけで楽しく人を引き込む会話なんてできないだろ····この薄っぺら野郎が」
加津夫はこの先輩から何を教われば良いのだろうと考えた。
「高橋さんは、さぞかし楽しめる会話ができると思われますが何を話題にされるのでしょうか」加津夫の質問に高橋は鼻で笑いながら「答えねぇよ、自分で考えろよバーカ。とりあえず来月から行くぞイギリスに」
この先輩と半年は行動を共にして成果を出さなければ····と思うと加津夫は気が重い。
高橋と社長がなにやら話しているのを加津夫はチラ見して席を離れた。
お互いの会話が成り立たず海外の慣れない生活をしながら営業活動しなければいけないのが悩みどころだった。どうにかして高橋さんを加津夫のフィールドに取り込むことができるだろうか····。
悩んだ挙げ句仕事が終わってから自宅に帰宅して堅次に電話した。
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