幸せの道🍀

児童虐待

マリーが拙い言葉を話す頃にケイトは出ていった。家にいるのはオリバー、グレイス、ばあや、メイド(3人)。
「ママは」ばあやに聞くが明確な、答えは返って来なかった。
「お嬢様、ママはいつもお家にいらっしゃいますよ」
「赤毛の綺麗な人は何処？」
「テレビでもご覧になられましたか？ばあやは分かりかねます」
「もう！」マリーはふて腐れてピアノを叩きながら引いて遊はじめる。

「奥様、お嬢様はケイトの事を覚えていて時々、お聞きになるんですが、如何いたしましょう」
マリーの前でケイトの写真にナイフを突き立てて燃やしてやろうか…·憎らしい。

ケイトは家を出る前に密かにばあやの連絡先を聞いた。
「何かあったら連絡するわ。グレイスには言わないでいね····」
「ケイト····諦めないで自由を掴みとって····気をつけてね」ばあやの思いやりのある言葉でチャップマンの家を出ていったケイトとの短い会話をしたばあや。
3ヶ月後ばあやの処に手紙がきた。
「ソフィア
貴女は元気に過ごしているかしら チャップマンの家ではお世話になりっぱなしだったわね。感謝してもしきれないわ。
ところでマリーは元気に育っているかしら？私はアメリカでモデルになったわ…生計がたてられそう。また連絡先がハッキリ分かったら連絡するわ····くれぐれもグレイスには言わないでね····ケイト」