マリー

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SPは2人でケイトのブレスレットをばあやに見せて安心させてホテルにマリーとばあやを連れてきた。 「ケイト····元気そうで何よりだわ····会えて嬉しいです」ばあやは涙ぐんでマリーとケイトを対面させた。 「ソフィア私に直接お礼を伝えられる機会をくれてありがとう」ケイトも涙ぐむ。マリーはそんな2人を見比べなからキョトンとしていた。 「マリー綺麗に成長したわね····素敵な姿を見られて私は嬉しいわ····」 (何故、置いてきてしまったの。連れて行って私が育ててあげられれば····)ケイトは自責の念に苛まれ涙を流した。 「泣かないで····悲しい顔は酷く醜くなるよーね、ばあや」 「さようでございますね、お嬢様。美しい方には笑顔でいていただきたいものですね」涙を拭いきながらばあやはマリーに告げた。 「マリー····ごめんなさい、貴女の母はグレイスではないの····私が生んだの····ごめんなさい····今までずっと悲しい思いをさせて····今さらだけどね····どうしたら貴女の笑顔を取り戻せるのかしら」ケイトは嗚咽と共にきもちを吐き出した。突然のケイトからの告白を受けたマリーのことをばあやは見守った。
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