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社交界
オリバーが深夜に帰宅して淀んだ空気の我が家に疲れた。
「あなた、お帰りなさい。マリーはひどいのよ、マナーを教えないと世間にデビューできないわ こんなマリーじゃ貴族と血縁関係にもなれないわよ」グレイスはマリーの行儀の悪さと教育が必要だと強く伝えた。
「まぁ…ゆっくりで良いじゃないか。ケイトと離れて情緒不安定なんだろう····母の愛情に飢えているんじゃないか?」オリバーの御託に苛立ちグレイスは、 あなたが美しい女に捨てられて恋しいんじゃないの と口から出そうだった。
「マリーの今の母は私よ。とにかくマナーを教えるわ····綺麗に上品に育てるから」グレイスの瞳は怒りで燃えいた。オリバーは煩わしく頷き軽食を食べ終えるとベッドルームへ行ってしまった。
マリーはきちんと眠れているかな····と思いオリバーは子供部屋にこっそり顔を出してみた。
マリーは静かに寝息を立て熟睡していたようだ····ばあや、メイドの姿はなかった、明日の朝にでもマリーの素行の悪さをグレイス以外の人間から聞きたかった。
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