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湖畔
庭の湖畔でベンチに腰掛けグレイスは威圧的に告げた。
「オリバーの仕事に首をつっこみ偉そうな顔して卑しい、みっともないカツオに変な影響を受けて下らないピエロになるつもりなの? 貴女は品行方正な方とお付きあいしなさい。今度の子爵様のご子息の誕生パーテイに参加しなさい」
オリバーから仕事の手伝いをして総合職を身につけていきなさいと勧められ楽しんでやっている事やカツオの事をとことん愚弄するグレイス。気がついた時から 憎んでいたグレイスを心底、許せなくなった。
ばあやはグレイスとマリーが怪しげな雰囲気で湖畔へ人払いをして行ってしまったとオリバーに電話をかけた。
「メイド達は怯えて逃げ兼ねませんし外部に妙な噂話をされても困ります、警察か顧問弁護士をお呼びいたしますか?仲裁は私1人では····」
「ソフィア 、すまないね。私もこの現場を離れられない、もう1時間ほど待ってくれたら直ぐ向かうよ」
「旦那様、1時間もあれば人は簡単に死んでしまいます」
ばあやに言われオリバーはねっとりした汗が額に流れた。
最悪な事態を想像したオリバーは社員達に帰る事を伝え運転手を呼びつける。
1人でのんびり歩いて帰路に着いてる加津夫を発見したオリバーは運転手に加津夫を、拾って自宅に向かってくれと焦りながら伝えた。
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