カツオとマリー

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カツオとマリー

マリーの部屋で加津夫はマリーが泣き止むまで何も言わずそっと背中を擦りながら優しく抱き締めていた。 自分には解らない親子関係。表情に陰りがあるのはそういう事なのだろうか。思っただけで聞けなかった。 ····悲しい涙を止めて私と楽しい会話をして下さい····加津夫は願った。 「グレイスは酷い人····私が勝手に生まれて来たなんて、好き勝手に育ってきた訳でもない。湖に落とし、沈めてやりたかった」 胸の中で泣きながら呟き続けるマリーを強く抱き締めた。 「そんな切ないこと言わないで下さい、グレイスを湖に沈めても良いことなんて一つも無いです····マリー愛しています、酷い事は考えないで下さい」泣き続けるマリーに口づけする。 宥める為にする訳ではない只マリーが愛おしい。ベッドに2人で横たわり唇が耳に移動しながら加津夫は囁く。 「マリー泣かないで。愛おしいんです貴女が、大切なんです。悲しい思いはさせません、愛しています」マリーに加津夫は囁きながら衣服を優しく脱がす。露になったマリーを慈しむ。 「カツオ」マリーが名前を呼び見つめあった。 加津夫も衣服を脱いでお互い抱き締め触れあいながら愛を確め合った。
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